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経営コラム

第97回 社長の頭の中にある未来像を実現させるため中期事業計画を作成しよう

2025.01.17 | 経営計画

中期事業計画とは

中期事業計画とは、簡単にいうと利益計画を「中期」として5年分作成したものです。

「中期」について定義があるわけではありませんが、私たちは5年としています。

今回はこれをお勧めしたいと考えています。

なぜ中期事業計画を作成するのか

中期事業計画を作成するのはなぜでしょうか?

現在、社長が考えている「実現したい会社の未来像」があるかと思います。

ウチの会社はどんな姿になっていたいのか、どんな姿になっていなければならないのかをしっかりと見据えて、そのに向けて1年目に何をするのか、2年目は、3年目は・・・と行動されることでしょう。

しかし、これを頭の中で考えているだけでは実現するのは難しいと考えます。

ですから、中期事業計画を作成して会社の未来像を数値化します。

数値化されたということは比較ができるということです。

作成された計画と実績とを比較し、その差を認識します。

そして、その差を埋めるための手を打っていくことで実現に近づくことができる、ということです。

中期事業計画の作り方

計画を作るとなった場合、よくあるのが「昨年度対比10%アップ」という売上を設定することです。

これではなぜ売上高10%アップが必要なのかが明確ではありません。

計画は予測ではなく「経営者の意思」です。

5年後の実現したい会社の未来をあるべき姿とし、これから逆算して計画するのが正しい作り方となります。

人を大切にする経営という観点

中期事業計画を作成するにあたってぜひ取り入れていただきたいのが人を大切にする経営という観点です。

中期事業計画を作成し、実行に移すにあたって社員さんの協力は欠かせません。

利益計画の中には人件費という項目があります。

会社からしたらコストですが、社員さんにとっては大事な給料です。

例えば、「5年後に一人当たりの給与をいくら上げる」という計画・意思を社員さんと共有することにより社員さんたちのモチベーションにもつながると思います。

ぜひ中期事業計画を作成して、社長の考える未来像を実現しましょう!