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第23回 どの利益を目標にするのか?

利益計画を作成する際は、利益から逆算して必要売上高を計算することとなります。

 

ここで問題になるのはどの利益を目標にするのか?ということです。

今回は、目標となる利益はどのように考えているのかについて提案します。

 

目標となる利益、といっても企業によってそれぞれ異なると思います。

例を挙げてみると

・借入金の年間返済額を基に

・◯年後に実質無借金を達成するには

年後に現金預金を◯円にしたい

・社員一人あたり◯万円の経常利益

などが考えられるのではないでしょうか。

 

いずれにしても正解・不正解はないと言えます。

しかし、一般論として利益が少なければ目標となる売上高が小さくなり、

目標利益が多ければ目標となる売上高が大きくなります。

 

そして、どれくらい大きくなるのかは実際に計算します。

思いついた利益で何度もシミュレーションしてみましょう。

 

目標売上高が今期実績よりも低くなってしまう

計画としては「面白くない」ですが、年々売上高が下がっているのであれば現実的と言えるかもしれません。

しかし、低い目標は頑張る意義を失わせてしまうものです。

目標を立てる意義は、これまでの発想や行動を変え会社を良くすることです。

本気で取り組む価値のある目標になっているか、確認してみてください。

 

目標が高すぎる

売上高10%アップがどうか?20%アップだとどうか?

どんどん伸びているのであれば可能かもしれないし、

下がっている状態では無理があるかもしれません。

ただ、高すぎる目標は挫折してしまう可能性も高く、達成しようとする意欲を削いでしまいます。

さらに、それを達成するために社員さんに無理や無茶なことを強いることになってしまっては意味がありません。

 

どれくらい頑張ればいいのか

以上のように、目標とはあればいいというものではなく

さらに低すぎても高すぎても「やってやろう」という気になりません。

ちょうどいい高さのハードルを設定して、それをなんとかやれる方法がないかを検討する、

そんな利益目標を見つけることが大事ではないでしょうか。

 

生産性を考える

人件費に対する粗利益額を労働生産性と言います。

人件費の何倍稼ぐか?毎年計算してみましょう。

生産性の傾向はどうなっていますか?

どうやって接客などして、お客様を回していくか?

少しでもいろんな提案をして粗利益を高められないか?喜んでもらえないか?

これが利益計画の目標利益の達成につながります。

 

正解はありません。自分が納得できて、どのへんなら行けそうか?と思える目標にロックを掛けて頑張っていくことが本当だと思います。