第19回 自社対応なのか外注対応なのか②
売上高をどんどん増やして行く場合、それを自社で対応するのがいいのか、それとも外注で対応するがいいのか?
これは永遠のテーマと言えるかもしれません。
収益性、数字の上ではどう判断するのかということは前回お伝えしました。
ここでは、もし外注の方が収益性がいいことが判明したら、仕事は全部外注にお願いしていいのか?
経営的にどうなのか?ということについて述べさせていただきます。
外注対応において考えること
外注にお願いするのが成り立つのは、会社に引力がある場合です。
引力とは、商品力やブランド力や信頼、評判など、お客様を引き付ける力のこと。
それがない状態で、自社対応をほとんどせず、外注にお願いする、偏るというのは無理があると言えます。
数字だけみて外注化を勧めるのが私たち会計人の痛いところ。
そんな提案には耳を傾けず、わが社の引力を磨いてから外注しませんか?ということです。
自社対応において考えること
自社対応する際には売上至上主義になってしまってはいけないということです。
売上を上げるためにむやみやたらに仕事を取ってくる、というイメージです。
もし、収益性が外注対応に対して悪いのであれば、自社対応自体の収益性を良くしていくことが出来ているか確認します。
例えば、単価設定、受注する仕事の内容、仕事のやり方の効率化、新規開拓の方針、人材配置、人材教育、各単位別の売上管理など
結局大事なのは自社対応と外注対応のバランスをとること
以上より、自社対応売上で収益性の向上、品質アップブランド力アップをしながら成長拡大をしていくことです。
市場の占拠率を取りに行くなど成長拡大のためには外注売上も必要になります。
大事なのはバランスなのでそれをチェックしていく。
5年後、10年後を見据えて会社の事業構造をどうしていくか、ヒト(採用や教育)・モノ(設備投資)・カネ(資金調達など)を考えていきましょう。