第5回 【頻度=人間力】お客様に何度も来ていただくには何ができますか?
売上高の公式は
売上高=客単価×客数×頻度
ですよ、ということでした。
そして、客単価と客数を高める考え方については以前説明した通りです。
最後に頻度を上げるための方法として、人間力の向上を提案してみたいと思います。
実はこれが最もお伝えしたかったことでもあります。
人は人間力の高い人から物を購入したいと思うもの
ところで、人は商品やサービスをどんな基準で判断をして、
買うことを決断するのでしょうか?
私たちの考えのひとつとして、「お客様は商品なんて見ていない」
というものがあります。
(※お客様が商品・サービスを全く見ていないということはありません。
提供する側の心構えとしてのたとえ話です。)
もちろん商品も見てはいますが、接客をした社員の印象・良さが
購入及びリピートにつながると考えています。
皆さんにも気になっていたお店、家から近いというコンビニなど、
一度行ってみて、商品・サービス自体は悪くはないのですが、
「店員さんがちょっと嫌だな」と感じてそれっきりになってしまった
お店はありませんか?
少しぐらいいい商品だったとしても、少しぐらい安かったとしても、
嫌いな人、苦手な人からは商品を買いたいと思わないのです。
逆に、感じのいいお店は「●●さんに会いにまた行ってみよう」と無意識のうちに
来店頻度・購入頻度が高まったりしていませんか?
そして、それは特定の社員ではなく、社員全員の印象・良さが大切だと思っています。
つまり、お客様の「また来てみよう」、購入頻度は
会社全体の人間力によって高まるのではないか?ということです。
自利とは利他をいう
では、社員の人間力とはなんでしょうか。
「なぜ人は働くのか?」
それは生活の糧を得るためです。自分(とその家族)のために人は働きます。
では、働いているときには自分のことしか考えなくていいのか?
そんな人が「この人から買いたい」と思ってもらえるのか?
ということです。
お客様には少しでも良くなってもらいたい、喜んでもらいたい
社会の役に立ちたい、という当たり前の思い。
また来てください、また利用してくださいという思い。
ちょっと大変だけど、お客様のために+αをやってみよう
そんな利他の心がお客様に伝わり、お客様に感動、感謝、感激の感情を
呼び起こし、次回の来店動機につながるのではないでしょうか。
ですから、会社には(自分のことも大事だけど)お客様のことが大事だよねと
熱心に思ってくれる社員さんばかりがいればいいですよね。
今回は、購入頻度が高めるために会社全体の人間力を高めてみませんかと
いうことをお伝えしました。
次回は、人間力を高めるために税理士法人エイコーが取り組んでいることを
ご紹介してみたいと思います。