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第20回 社長は数字に強くなるべし
2021.10.05 | 未分類
売上至上主義という言葉
売上至上主義という、売上高こそが会社の最も大事だという経営方針を持っている会社があります。
それしか基準が思いつかないのかもしれません。
この言葉は「売上ばかり求めて利益を考えていない」という文脈で否定的に使われる言葉です。
しかし、売上は非常に大事です。
売上を追うのが悪いのではなく、売上しか見ていないのが売上至上主義というのだと思います。
(売上高よりも利益が大事だという社長の中には売上拡大の壁にぶつかり足踏みをしている方もおられるでしょう。
売上を上げられない言い訳として売上至上主義という言葉を使って否定しているわけではありません。)
売上至上主義の弊害
良くないケースとして、売上を追うばかりに無理な価格で販売して粗利益額が下がってしまうことがあります。
粗利益率が落ちたとしても粗利益額が増えていればいいのですが、そうでもないこともあります。
また、粗利益額は増えているけど、固定費がそれ以上に増えているケースもあります。
売上高を追うばかりに、それを生み出す源である固定費が膨れ上がっていることに気付かなかったわけですね。
いずれにせよ、売上高は上がっているけど実態(この場合は利益)を伴っていないことを成長と言わず膨張と呼んでいます。
売上至上主義により損失が出てしまうと資金が圧迫されます。(損益資金のマイナス)
また、売上アップによって売掛金や在庫が増えてしまって資金がさらに圧迫されます。(固定資金・売上仕入資金のマイナス)
このように資金が圧迫されれば借入をせざるを得ず、新たに借り入れを行うと毎月支払う返済と利息や保証料によって、さらに稼ぐべき利益が増えたり、費用が余分に発生します。
すると、役員報酬を減らさないといけなくなったり、社員さんの昇給を見送ったり、賞与を支給できなくなるかもしれません。
社長は数字に強くなければならない
私たちは、社長には数字に強くなっていただきたいという思いで仕事をしています。
上に書いたように数字がちゃんとわかっていればそんなことにはならないよ!ということがたくさんあるからです。
中小企業の社長が数字に強くないと、目の前の損得とかイメージだけの判断、数字による裏付けがない判断を下してしまい、会社が損をすることがとても多いのです。
私たち税理士法人エイコーは、「決算書を作るお手伝いをしましょう」「申告書を作成しますよ」「こうしたら節税できますよ」だけではなく、
月次決算書や経営計画書(方針編・数値編)を提供させていただいて、数字に強くなってもらい、数字を使った経営をしてもらいたいと本気で思っています。
これを読んで「数字の勉強をしなくちゃ」と思った社長様はぜひ声をかけてください。
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