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第57回 客数減少はデメリットばかりではない!何ができるか?考えてみましょう
2023.01.27 | 未来会計図
前回は、値上げが損益に与える効果を示し、
どれだけ客数が減少しても大丈夫なのか?について説明しました。
事前にシミュレーションをして、どれくらいまでなら許容できるか?
について、しっかりと把握していれば値上戦略も取りやすいということでした。
しかし、実際に値上げによって損益を維持したとしても
客数が減少してしまうということは
シェアを下げてしまう、紹介してくれるお客様も減少してしまう
などのデメリットも考えられます。
確かに客数減少はデメリットも多いかもしれません。
それでも、前向きな価格改定を実施していただきたいという思いから
今回は、客数減少はデメリットばかりではない、メリットもあるんだ
いうことをお伝えしたいと思います。
今回のポイントは3つです。
1.接客時間
2.社員教育
3.採用活動
これらについて、説明をさせていただきます。
私たち中小企業はサービス業が多いです。
お客様数が減少してしまうということは、
その分、社員さんたちの労働時間のうちに手持無沙汰な状態が生まれることになると思います。
その時間をどのように前向きに使っていくか?ということを示してみます。
接客時間を多くとれるようになる
お客様一人当たりの接客時間を多くとれるようになり、
今まで以上の提案や特別なサービスをすることができます。
そういった取り組みはお客様の満足度を高めることになると思いませんか?
お客様一人ひとりにあった商品やサービスの提案、
つまり、現在のお客様に新たな商品やサービスの営業の場にするということで
更なる付加価値アップができるようになるかもしれません。
会社の良さ、商品・サービスの良さを伝える時間にも使えます。
これは商品・サービスの価値を高めることにつながります。
社員教育に時間を割くことができるようになる
空き時間を利用して、社員さんのレベルアップにつながる研修の
時間が取れるようになります。
技術教育や営業力強化の研修はできないでしょうか。
また、商品単価を高めるためには商品の価値を高める必要があるという
ことなのですが、
商品の価値の一部に「理念」という要素があります。
会社がどのような思いで、この商品・サービスを提供しているのか?
どんなところがいいのか?他とどう違っているのか?
を理解し、説明できるように教育していくことも効果があると思います。
お客様に伝えることはとても大切なことです。
採用活動に時間をかけて取り組むことができるようになる
採用活動で結果を出そうと思ったら、
求職者に自社で働くことのメリットを呈示したり、
会社の良さを伝えることはとても大切なことだと思います。
教育活動に力を入れていることは、求職者に対してアピールできます。
もちろん、残業時間の短縮や、休日を増やしてアピールすることもできます。
以上、客数が減少し、手持無沙汰な時間が生じたときにこそできることを
示してみました。
もちろんこの他にもいろいろできることはあります。
もし、値上げをすることによって不本意ながら客数が減少してしまっても
やるべきこと、やれることはたくさんあるんです。
ぜひ参考にしてみてください。